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ピアノの歴史(初期)

ピアノが誕生するまでの歴史を解説します。

ピアノが生まれるまで

ピアノの誕生は今から300年ほど前ですが、それ以前の時代の鍵盤楽器はクラディコードとハープシコード(チェンバロ)が主流であり、楽器の構造上においては、鍵盤は軽く、弾き手のタッチによって音量や音色が大きく変わるようなものではありませんでした。したがって、演奏者の表現は楽譜どおりに弾くことでなく、装飾音をどう付け加えるかに向けられたため、楽譜そのものは作者による「神聖な約束されたもの」ではなかったのです。当時の音楽は楽譜に縛られず、演奏者の自由な発想で曲を表現したものが多く、また、装飾音を施すことで、楽器の貧弱さをカバーしたものでした。

クラディコード

13世紀ごろから出現してきたといわれ、外観は長方形で4本脚がついたものと脚がなく直接テーブルに置くものとがあり、出る音域が3〜5オクターブでした。この楽器の特徴は、打弦法であり、鍵盤を押すと鍵盤の奥にある真鍮製のタンジェントがつきあげて音がでる仕組みになっています。したがって、キーを押さえる力により、音の強弱がある程度つけられ、キーを押さえたまま動かすことでビブラートも表現できましたが、音量が非常に小さく、楽器のそばにいる数人にしか聞こえなかったといわれています。しかしながら、その繊細な音色は多くの作曲家や愛好家を魅了するものでした。

ハープコード

ハープシコード(英語で呼ぶと)は14世紀に出現したといわれています。イタリア語では「クラヴィチェンバロ」通称「チェンバロ」と呼ばれ、それぞれ国での呼び名で「ハープシコード」「クラブサン」などの呼称があります。鍵盤を押すと、てこの原理でジャックが上がり始め、ダンパーからも弦が離れます。爪(プレクトルム)が弦に触れ、弦をはじき、鍵盤を離すと、ジャックはそのものの重みで落ちます。そのときに、タングが、回転し、爪(プレクトルム)は弦の下にすり抜けるため、弦をはじくことなく元の位置へ戻ることで、音が出るようになっています。。音は鋭く、華麗で音量もクラヴィコードよりも優れていますが、音の強弱はあまりつけられません。音域は一般的に4〜5オクターブまで出ます。ハープシコードはバロック音楽を代表する楽器で、現在でも作られているほどで、1600年から1800年にかけて広い活動範囲を与えられた楽器です。歴史的には、この楽器の型式が今日のグランドピアノに移行していきました。

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